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2級建築士試験を独学で合格!効率的な勉強法とスケジュールを徹底解説

今回は「2級建築士試験 独学受験のコツを解説」ということで進めていきます。

2級建築士試験をこれから受けようと考えている人や、独学か資格学校かで迷っている人に向けて作成しました。

試験の概要や、独学で合格するためのスケジュール感などが分かるようにしています。

目次

2級建築士とは

「2級建築士とは」「スケジュール」「学科試験」「製図試験」「使ったテキスト」「おすすめ独学勉強方法」「まとめ」という流れで進めます。

まず「2級建築士とは」ですが、2級建築士は国家資格で、木造建築の場合は1000㎡まで設計できます。建築士の独占業務である建物の設計や工事管理を行えるようになります。2級建築士は主に住宅規模の設計や工事管理を担い、大規模なビルやマンションに関わるには一級建築士が必要です。

令和2年からは実務経験がなくても試験を受けられるようになりました。ただし学歴によっては実務経験が必要です。大学や専門学校で建築・デザイン・土木を学んだ人は実務経験なしで受験できますが、建築に関する学歴がない人は7年以上の実務経験が必要です。私の場合は文系大学卒業だったため、ハウスメーカーで7年勤務してから受験資格を得ました。

大学で建築を学んだ人は、合格すればすぐ2級建築士を名乗れるので、早めの取得をおすすめします。

試験スケジュールと勉強計画

次にスケジュールです。試験は年1回で、4月頃に受付、7月に学科試験、8月に学科合格発表、9月に製図試験、12月に合格発表となります。合格後は免許登録を経て、翌年2月から4月頃に2級建築士免許を受け取れます。

勉強期間は1年かけなくてもよいですが、年末から少しずつ始め、5~6月頃に模試で合格点を取れる状態が理想です。4月頃から始めても可能ですが、仕事をしながらは大変なので、余裕を持った勉強開始をおすすめします。

学科試験と製図試験の間がポイントです。学科の合格発表後に製図の勉強を始めるのは遅いため、学科試験が終わったらすぐ自己採点を行い、合格できそうなら製図の勉強を始めましょう。製図試験まで2か月程度しかないので、仕事などを調整して勉強時間を確保してください。

私の場合、1年目は4月頃から学科を始めましたが間に合いませんでした。2年目は前年の記憶も残っていたので、年明けから少しずつ始め、3月頃から本格的に取り組みました。7月の試験に向け、平日は1時間、休日は4時間程度を勉強に充てました。

また、アプリの活用や小冊子を持ち歩き、隙間時間を有効に使いました。製図試験も学科終了後に始めたため、とても大変でした。

学科試験の概要と合格率

次に学科試験について説明していきます。学科試験の平均合格率は約40%です。数字だけ見ると合格率が高く見えますが、基本的に建築を学んだ人が受験するため記念受験はほとんどありません。したがって、合格するにはある程度の努力が必要であることがわかります。

学科試験は「計画・法規・構造・施工」という4分野に分かれ、各分野25問ずつ合計100問です。合格基準点は100点満点中60点以上が基本です。また、各分野に足切り点数があり、基本的に13点以上が必要となります。その年の難易度によって調整が入る場合もありますが、基本は「合格点60点以上・各分野13点以上」です。

計画分野の内容

最初の分野「計画」についてです。計画は建築の歴史や建物について出題されます。例えば伊勢神宮に関する問題などがよく出題されます。また、住宅の種類や形式、光や熱、気候に関する内容、さらに空調や電気、給排水などの設備についても出題されます。比較的イメージしやすく取り組みやすい分野なので、あまり時間をかけず後回しで詰め込み学習してもよいと思います。

法規分野と勉強方法

次に法規についてです。法規は法令集という分厚い資料を持ち込み可能で、法令集を引きながら正解を探す形式です。法令集には事前にインデックスを付け、アンダーラインを引いて準備しておきます。総合資格の法令集を購入すると応募ハガキが入っており、投函するとアンダーラインの見本とインデックスが送られてきます。

最初から法令集とセットにしてくれればと思いますが、資格学校に入会させるための仕組みなので仕方ないと思います。私の時は資格学校の説明会に参加すると法令集をプレゼントしてくれるサービスがありました。資格学校に通おうか迷っている人は活用すると良いサービスだと思います。

出題範囲は建築基準法、建築士法、都市計画法などです。すべて法令集に答えが載っているため、問題を見てどこを引けばよいか素早く判断できれば高得点が狙える分野です。最初は何も分からず慣れるまで時間がかかるので、早めに法令集を購入し、インデックスを付けてアンダーラインを引き、1日最低3問などと決めて進めるのがおすすめです。

他の科目は隙間時間にスマホアプリなどで勉強できますが、法規は重い法令集が必要で机に向かう必要があります。そのため早い段階で取り組むことを強くおすすめします。

構造分野の特徴

次に構造についてです。構造は計算問題が6問程度、残りは文章問題です。計算問題ではモーメントやトラスなどが出題されますが、最初は理解が難しいため即答えを見て流れを理解する方法を取りました。

文章問題もややこしいですが、「よく出る典型問題」や「過去問そのままの問題」も出るため、確実に得点できる問題を押さえれば大きな問題はありません。出題内容は木造・RC・鉄骨建築・建築材料などです。どの分野にも共通しますが、答えを読んでも理解できない問題は他の受験者も理解できていないので放置し、難易度中くらいの問題に時間をかける方が効果的です。

施工分野の内容と勉強法

最後に施工です。施工は主に現場での知識を問う問題です。木造・鉄骨・RCでの建築手順や数値などが出題されます。現場を知らないとイメージしにくいため、動画や写真を確認して理解することが大切です。そうすれば本当の意味で知識が身につきます。

ただ私は余裕がなかったため、数字や語呂合わせを使って無理やり暗記して進めました。

製図試験の概要

次に製図試験についてです。製図試験は学科試験と比べてかなり厄介です。概要としては試験前に課題が公表されますが、その時点では「木造で保育所程度の規模」といった条件しかわかりません。細かい課題条件は試験当日に初めて提示されます。

資格学校は課題を予測して演習課題を作成するため、費用は高いですが非常に頼りになります。

過去の課題例

過去の課題は以下の通りです。

  • 2023年:専用住宅(木造)
  • 2022年:保育所(木造)
  • 2021年:診療所併用住宅(RC造)
  • 2020年:シェアハウス併設高齢者夫婦の住まい(木造2階建て)
  • 2019年:夫婦で営む建築設計事務所併設住宅(木造2階建て)
  • 2018年:地域住民が交流できるカフェ併設二世帯住宅(RC造3階建て)

2019年の課題に関しては「設計事務所の夫婦の家なら自分で設計しろ」と同僚が突っ込んでいたのを覚えています。私が受けた2020年の課題はシェアハウス併設の高齢者夫婦の住まいでしたが、練習で描いたことのないバルコニーが出題され、愕然としたのを覚えています。

製図試験の傾向と注意点

傾向としては木造・木造・RCの繰り返しで、3年に1度RC造が出題される流れですが、過去には鉄骨もあるため油断できません。試験時間は6時間で、描き終わらなければ不合格です。まずは「描ききること」が大事です。

ただし、エスキス(配置やラフプランを検討する段階)で致命的なミスをしたまま進めると取り返しがつかないため、非常に怖い試験です。課題文には部屋数や面積、間取りの要望などが書かれており、一つずつ確認してミスしないようマーカーを使い、エスキスに入ります。

作図の内容と減点ポイント

木造の回答例は配置図・平面図・立面図・矩計図・床伏図を描きます。配置図や平面図はわかりやすいですが、矩計図や床伏図は理解しにくく、練習でとても苦労します。RCの場合は矩計図と床伏図の代わりに断面図と部分詳細図が必要です。

採点基準では一発不合格となるミスがあり、以下が代表例です。

  • 図面が未完成
  • 上下階のズレ
  • 面積不適合
  • 必要な部屋の欠落
  • 階数の誤り
  • 階段の欠落

その他の細かいミスは減点対象となり、減点が少ない人が合格します。私は火打ち材を描き忘れましたが、一応合格となりました。

独学での勉強方法

独学の場合はわからないことを人に聞けないため、ある程度割り切りが必要です。まずは過去問や課題の回答をトレースして図面に慣れます。次に課題を見てエスキスの練習を行い、慣れたら本番さながらの状況で練習します。その後、模試を受けると良いでしょう。私はこの順番で進めました。

使用したテキスト

最後に学科試験で使ったテキストについてです。私は総合資格学院の「過去問スーパーセブン」を使用しました。7年分の過去問と解説が載っており、解説も非常にわかりやすいです。必須教材だと思います。

使用した教材とポイント整理

次に総合資格学院のポイント整理と確認問題テキスト+確認問題です。過去問を解きながらテキストで内容を確認し、定着させるという使い方が効果的かと思います。

次に総合資格学院の厳選問題集500プラス100です。過去問を少しひねった問題や視点を変えた問題を勉強できるため、早めに過去問を終わらせてこちらもマスターすることをおすすめします。他の教材を試していないので断言はできませんが、紹介した3点をマスターするのにしっかり時間がかかるので、個人的には十分な内容と量だと思います。


製図で使った教材

次に製図で使ったテキストについてです。まず総合資格学院の設計製図テキストです。製図試験の基礎知識を学べる内容で、木造・RC・鉄骨についても記載があり、一通り傾向がわかる内容になっています。

次に総合資格学院の設計製図課題集です。その年の課題に合わせて5課題程度収録されています。わからないなりに課題を進め、最終的には回答をトレースして確認するという使い方をしていました。

さらに日建学院の設計製図試験課題対策集です。総合資格とは違う課題が収録されているので、こちらも必須のテキストだと思います。


独学での勉強方法

次におすすめ独学勉強方法について解説していきます。まずは隙間時間の活用です。独学に限らず、仕事をしながらの資格勉強はとても大変です。隙間時間に勉強できるアプリや動画の活用がとても大事になります。YouTubeだと三ツ木さんの一問一答動画がとてもおすすめです。

次に試験までの計画を立てて随時修正することについてです。試験までに最低でも過去問3周はしておきたいです。過去問3周は最低限で、他にも資格学校の問題集を1冊はやっておきたいところです。そのために本番までの時間を逆算して計画を立て、随時修正しながら進めることをおすすめします。私は行き当たりばったりだったため、法規にかける時間を確保できず本番を迎えてしまいました。

法規・構造にはある程度時間をかけて準備し、計画・施工は同時に進めつつ、後半に暗記で詰め込む流れが個人的にはおすすめです。


勉強仲間の重要性

次に勉強仲間を見つけるということです。独学の場合は資格学校に通うのと違い、勉強仲間を見つけるのが難しいです。同僚などで勉強仲間を見つけられればベストですが、いない場合はSNSなどを活用して勉強している人をフォローしたりやり取りしたりして、モチベーションを保つと良いです。ただし、SNSに依存したり他人の勉強具合が気になってしまうデメリットもあるので注意が必要です。


製図試験と添削サービスの活用

次に製図は資格学校、もしくは添削サービスを利用した方が良いかもという点です。製図に関しては独学の場合、資格学校のテキストやネット情報で進めるしかないのでかなり不安です。特に添削をしてもらえないことで、自分の間違いや改善点が見えにくいことが大きな問題です。資格学校は高額ですが、有料の添削サービスを何回か利用したという同僚もいましたので、検討してみてください。

また、試験前に1回か2回は確実に模試を受けた方が良いです。独学で一人、6時間本番さながらに取り組むのはよほど意識が高くないと難しいです。模試を申し込んで会場で受験した方が良いです。私自身、それをやらなかったため本番でテンパって後悔しました。


iPad活用術

次にiPadのGoodNoteを活用する方法です。独学とは直接関係ないですが、iPadを持っている人にはGoodNoteというアプリの活用がおすすめです。少し手間ですが、仕事に行く前に問題と回答を10ページほど写真に撮って家を出ると、テキストを持たずに通勤電車や隙間時間で勉強できます。回答にマーカーをしても何度でも消せますし、紙のノートよりも自分のメモを後からまとめやすいのでやる気が出ます。ただしペンが2万円ほどするので、他に使う予定がない人には迷う出費かもしれません。個人的にはモチベーションが上がるので、費用分の価値はあると思います。


まとめ

いかがでしたでしょうか。2級建築士試験の概要と独学での勉強方法について解説しました。まとめると次の通りです。

  • 建築関係の学校を出ていれば実務経験なしで受験可能。
  • 学歴がなくても7年の実務経験で受験可能。
  • 学科試験の勉強は年明けから始めるのがおすすめ。
  • 法規・構造は早めに準備、計画・施工は後半に暗記で対応。
  • 製図試験は独学でも可能だが、資格学校や添削サービスの活用がおすすめ。
  • 模試は必ず受けること。
  • SNSで勉強仲間を作るのはメリットとデメリットがある。
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