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BIM導入のメリット・デメリット!小さな事務所のための始め方

はじめに

「BIMって最近よく聞くけど、正直むずかしそう…」
私も最初は、まさにこの気持ちでした。
しかも小規模事務所だと、人数も予算も限られます。
「高いソフトを買って、結局使いこなせなかったら怖い」
そんな不安、すごく現実的ですよね。

ただ、いろいろ調べていくうちに思ったんです。
BIMは“最初から全部やる道具”ではなく、
「設計のミスを減らす」「施主説明を楽にする」など、
“困っている一点”を助けてくれる考え方でもあるな、と。

この記事では、BIMを「背伸びしない導入」の視点でまとめます。
なるべく専門用語をほどいて、具体例も入れます。
そして推測は断定せず、根拠がある部分はリンク付きで示します。


建築業界で加速するDX(デジタルトランスフォーメーション)とBIMの位置づけ

建築業界のDXって、言い換えるとこうだと私は感じます。
「紙・口頭・属人化」を減らして、
情報を“つながる状態”にしていく流れです。

この文脈でBIMは、かなり中心に近い存在です。
BIMは単なる3Dモデルではなく、
形状に加えて部材名・寸法・物性・数量などの情報を
まとめて扱う仕組みだと整理できます。
国土交通省のBIM標準ガイドラインでも、
3D形状+属性情報+参照資料を含むモデルとして説明されています。

一方、3D CADは「形を作る」寄りの道具です。
BIMは「形+情報を運用する」寄り、という理解が近いです。
この違いが、導入効果の差になって出てきます。


「難しそう」「コストが高い」と感じる小規模事務所が注目すべきポイント

小規模事務所のBIMで大事なのは、
「全部置き換える」より「どこを楽にするか」だと思います。

私が特に現実的だと感じた注目ポイントは3つです。

1つ目は、図面間のズレを減らすこと。
平面と立面と断面が微妙に食い違う、あのストレスです。
BIMは“連動”が前提なので、ここに効きます。

2つ目は、施主説明のやり直しを減らすこと。
施主の「思ってたのと違う」は、悪意じゃないんですよね。
2D図面だけだと、想像のズレが起きやすいです。
BIMで3D共有すると、合意形成が早くなる可能性があります。

3つ目は、シミュレーションや数量の扱いです。
「面積表」「数量拾い」「概算」の精度と速度が上がる方向に
伸びしろがあります。


BIM導入の主なメリット|設計業務と施主対応への影響

ここからはメリットを、現場の“あるある”に寄せて整理します。
なお、BIMの効果は運用次第で差が出るので、
「こうなりやすい」といった表現で書きます。


目次

3Dモデルによる図面整合性の向上と修正作業の効率化

2D CADでの修正って、地味に怖いですよね。
平面を直して、立面を直して、断面を直して、
詳細も直して…どこか漏れる。
そして後で発覚して冷や汗、という流れ。

BIMは、3Dモデルから各図面を切り出す考え方なので、
モデルを直すと図面も追随しやすいです。
結果として整合性チェックの手間が減る、と説明されています。


平面・立面・断面の連動でヒューマンエラーを防ぐ仕組み

「人が悪い」んじゃなくて、作業構造がミスを呼ぶんです。
私はこれ、すごく共感します。
2Dは“別ファイル・別図面を人が整合させる”場面が多いです。

BIMは変更が関連情報へ連動する前提なので、
修正漏れのリスクを下げやすい、とされています。


リアルタイムビジュアライズによる施主との合意形成の円滑化

施主打合せで、こういう場面ありませんか。

「この窓、もっと大きくできますか?」
「できます。でも構造や外観も変わります」

2D図面だと、この“影響範囲”が伝わりにくいです。
BIMだと3Dで空間として見せられるので、
その場で共有しやすくなると言われています。


設計初期から完成イメージを共有し、認識ズレを最小限に抑える利点

設計初期の合意形成が弱いと、
後半で変更が噴き出す可能性があります。
この「後で効いてくる変更」が一番つらい。

BIMは初期からモデルを共有できるので、
完成イメージのズレを早めに潰せる方向に働きます。


属性情報活用によるシミュレーションとコスト予測の精度向上

BIMの“本体”は、私は属性情報だと思っています。
壁なら、厚み・材質・防火性能・コストなど。
こういう情報がモデルに紐づくと、検討が変わります。

「この仕上げを変えたら、コストはどう動く?」
「日影や省エネ検討に影響ある?」
こういう問いに、早い段階で当たりを付けやすいです。


積算業務効率化と日影・エネルギー検証の手戻り削減

数量や面積の表がモデルから出せると、
拾い直しのストレスが減る可能性があります。
もちろんモデルの作り方が雑だと精度は落ちます。
でも、うまく運用できれば強い武器になります。


検討時のデメリットと運用課題の整理

ここは甘く書きません。
私が調べていても「やっぱ壁あるよね…」と感じました。


高額ライセンス費用とハイスペックPC整備の初期投資負担

BIM導入の最大のハードルはコストです。
ソフト代に加えて、PCも一定以上が求められやすいです。
サブスク課金も多く、固定費化しやすい点は注意です。


サブスクリプション料金とハードウェア更新の必要性

「初期費用だけ」の話では終わりません。
更新・アップデート・PC寿命など、
運用コストが積み上がる構造になりがちです。


操作習得のための学習期間と教育リソースの確保

これも現実問題です。
BIMは考え方が2Dと違うので、
最初は“遅くなる”時期があり得ます。


2D CADからの移行で一時的な生産性低下リスク

移行期は、
「2DもやりつつBIMも試す」になりやすいです。
つまり二重管理が起きます。
だからこそ、小さく始める戦略が重要になります。


大容量データ管理と外部連携の互換性課題

BIMはデータが重くなりやすいです。
ファイル管理の設計が甘いと、
「開かない」「重い」「送れない」が起きます。


ファイルサイズ対策とIFC形式等のデータ共有の現状

異なるソフト間での連携には、
IFCのような標準形式が使われます。
ただ、運用や互換性はプロジェクト次第で課題が残る、
という見方が現実的だと思います。


小規模事務所のための始め方|ステップアップの実践手順

ここがこの記事の核です。
小規模事務所は機動力があります。
大きく賭けずに、賢く試せるはずです。


目的明確化と自社に合ったソフト選定のポイント

「BIMを入れる」ではなく、
「何を減らしたいか」を一文にするのが先だと思います。

例:
・施主打合せの手戻りを減らしたい
・図面整合チェックの時間を減らしたい
・数量拾いのブレを減らしたい

目的が決まると、選ぶ道具も変わります。


プレゼン特化か実施設計対応か、業務強みに応じたツール選択

たとえば、プレゼン寄りなら
BIMモデルをレンダリングや提示に強いツールと組み合わせる、
という考え方もあります。

参考として、SketchUpでRevitファイルを扱う話など、
周辺連携の例も紹介されています。


CAD併用から始めるスモールスタートの推奨手法

いきなり全案件をBIM化しない。
私はこれが一番大事だと思います。

まずは「特定プロジェクトで試験導入」。
例えば、
・施主説明が難しい住宅案件
・変更が多いリノベ案件
・設備が複雑な小規模施設案件
こういう“BIMの強みが出る案件”から始めるのが合理的です。


特定プロジェクトから試験導入し、段階的に拡大

試験導入で見るべき指標は、
「作図スピード」より「手戻り量」だと私は感じます。

・施主修正回数が減ったか
・図面不整合の修正が減ったか
・積算の根拠説明が楽になったか
このあたりが、現場の幸福度に直結します。


補助金活用の資金計画(建築BIM加速化事業等)

補助金は“使えるなら使った方がいい”です。
BIM関連では国交省の支援事業が触れられています。

また、BIM加速化事業の対象ソフト資料へのリンクも
参考記事内に掲載があります。
(制度は年度で変わる可能性があるので、申請前に要確認です)


IT導入補助金など小規模事業者向け支援制度の活用例

IT導入補助金は建築専用ではありませんが、
小規模事業者がIT投資をする際の選択肢になり得ます。
対象要件や公募枠は変動するので、最新情報確認が必要です。
(ここは断定せず、可能性としての言及に留めます)


業界動向と見通し|BIM普及と法改正の関連性

私はここ、正直「じわじわ効いてくる」領域だと思っています。
発注者側が求め始めると、空気が変わるからです。


2025年省エネ法改正がBIM普及を後押しする可能性

省エネ関連の計算・検討が複雑化すると、
設計情報が整理された状態の方が有利になります。
そのためBIM活用が後押しされる可能性はあります。
ただし、案件種別や地域、発注者要件で温度差もあり得ます。


計算業務複雑化に伴うBIM活用の業界予測

「計算を回すために情報が要る」
「情報を集めるのに時間がかかる」
この矛盾を減らす方向にBIMが働く、という見立ては自然です。
シミュレーション活用の文脈でも言及があります。


大手ゼネコンから地方工務店へのBIM/CIM波及の兆し

大手がBIMを進めると、協力会社や周辺にも波及します。
この流れは、時間差で地方にも来ると考えられます。
公共工事でのBIM/CIM原則適用にも触れられています。


公共・民間発注者からの要求増加傾向

要求が増える“可能性”は十分あります。
ただ、急に全案件で必須になる、とは限りません。
なので小規模事務所は、
「いつでも対応できる芽を育てる」くらいが現実的です。


まとめ:BIMで少数精鋭の設計組織を強化しよう

BIMは、導入の仕方を間違えると苦しくなります。
でも“狙いを絞って”使うと、すごく頼れる道具です。


記事要点(メリット・課題・導入手順)の振り返り

メリットは大きく3つでした。
図面整合性の向上、施主合意の早期化、属性情報による検討です。

課題は3つです。
コスト、学習、データ運用(容量や互換性)です。

始め方は、目的を決めて小さく試す。
これが一番事故りにくいと私は思います。


小規模事務所の機動力を活かし、次世代設計スタイルへ移行する価値

小規模事務所は、意思決定が速いです。
試して、ダメなら戻す、がやりやすい。
これは大きな強みだと思います。

BIMは「未来のための投資」でもありますが、
私はそれ以上に「今日の手戻りを減らす道具」だと感じます。
まずは“あなたの事務所で一番つらいところ”に当てて、
小さく始めてみるのが良いと思います。

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